白鳥の湖について調べてみよう

新年度がスタートしましたね。

桜の花びらの舞う中、希望に胸をふくらませたフレッシュさん達の姿が行きかう時期のはずが、今年は世界中が新型コロナウィルスとの戦いに暗たんとしています。

いつも音楽と笑顔が途切れる事のない響きの森も静まりかえっていて、「普通の生活」が送れることがどんなに幸せだったかをつくづく感じます。

なかなか集まれないオーケストラのメンバーが「こんな時だからこそ」と練習中の曲について、色々と調べて文章を寄せてくださっています。

「へぇー」と思うようなおもしろい内容ばかりです。

今回は、白鳥の湖についてです。

Yさん 白 鳥 の 湖 

初演は1877年、モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団

●白鳥の湖のあらすじ
物語は、ヨーロッパ各地に伝わる白鳥伝説をもとに、悪魔の魔法によって白鳥の姿に変えられた王女オデット
とジークフリート王子の運命を描いたものである。
【序奏】
花畑で花を摘んでいるオデット。そこへ悪魔ロッドバルトが現れ、オデットを白鳥に変えてしまう。
【第1幕】 王宮の前庭
舞台はドイツのある王国。お城に王子の友人が集まり、成人式の誕生日を迎えたジークフリート王子の祝宴が開かれている。
そこへ現われた王子の母は、明日行われる舞踏会で花嫁を選ぶように言いつける。この時はまだ、王子は結婚したくないと思っている。そして、友人と共に湖へ狩りに向かう。
【第2幕】 静かな湖のほとり
湖には白鳥たちが泳いでいる。そこへ月の光が射し、白鳥たちはたちまち娘の姿に変わる。王子はその中でひときわ美しいオデットに惹きつけられる。なんと、オデットは夜だけ人間の姿に戻ることができる呪いをかけられていた。この呪いを解くには、まだ誰も愛したことのない男性に愛を誓ってもらうこと。
そこで王子は、オデットに舞踏会に来るようにと伝える。オデットを救おうと王子は永遠の愛を誓う。
【第3幕】 王宮の舞踏会
舞踏会には、魔法を使ってオデットに化けている悪魔の娘オディールが現れる。悪魔の娘の黒鳥オディールをオデットと勘違いし、花嫁に選んでしまう。それを知ったオデットの仲間の白鳥は、王子が騙されていることをオデットに伝えるため湖へ。王子も悪魔の仕業に気づき、急いでオデットの元へ向かう。
【第4幕】 もとの湖のほとり
愛の誓いが破られたと嘆くオデット。そこへ現われた悪魔に王子は跳びかかり、激しい戦いに。その結果、王子は悪魔を討ち破ったものの白鳥たちの呪いは解けなかった…。絶望した王子とオデットは、湖に身を投げて来世で結ばれるのであった。
1877年のモスクワ初演では、オデットも王子も湖に身を投げて死んでしまうという悲劇的な結末であったようだ。
これを改訂したのが、モスクワ音楽劇場で生まれたブルメイステル版は、白鳥の姿に変えられたオデットが、王子の愛によってもとの王女の姿に戻る結末とし、バレエ史上画期的な名版として名高い。
演奏会用 組曲

  1. 情景〔第2幕〕
  2. ワルツ〔第1幕〕
  3. 四羽の白鳥の踊り〔第2幕〕
  4. 王子とオデットのグラン・アダージョ〔第2幕〕
  5. ハンガリーの踊り(チャールダーシュ)〔第3幕〕
  6. 終曲〔第4幕〕

を取り出して出版した組曲版のセレクト以外にも、指揮者によってはまた別の曲を加えた形で演奏される。
バレエの見どころは、やはりオデットと王子の出会いのロマンティックなアダージオ、そして白鳥たちの華麗な群舞等々。
黒鳥オディールが披露する32回のグラン・フェッテは、片脚を軸に回転し続ける最高難度の大技で、興奮を誘う後半最大の山場である。

Yさん

初演 :  1877年3月モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団が初演
現在は名作として親しまれていますが、初演は思ったほど評価は得られなかった。それでもしばらくは再演されたものの、衣装や舞台装置の破損からいつしかお蔵入りとなり、その後作曲者の書斎に埋もれていた。
蘇演 :  1895年チャイコフスキーの没後2年目にプティパとその弟子イワノフによって改造がなされ蘇演された。
日本初演 : 1946年8月帝国劇場にて東京バレエ団が日本初演
白鳥の湖は、ドイツの作家ムゼウスによる童話「奪われたべール」を元に構想が練られました。
白鳥の湖の特徴は、1人で2役(白鳥オデットと黒鳥オディール)を演じるところです。じつは初演時には別のプリマによって演じられていた白鳥と黒鳥ですが、マリインスキー・バレエ団のプリマ、ピエリーナ・レニャーニが2役を演じきったことにより1人2役が定着しました。
白鳥の湖は一糸乱れぬコール・ド・バレエ(群舞)も見どころのひとつです。どのバレエ作品よりも美しさにこだわったコール・ド・バレエは、2階席や3階席から見ても圧巻。そのため、あえて1階席ではなく2階席や3階席を取るお客様もいるそうです。

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